別居期間19年の離婚において、過去に遡って婚姻費用を請求し、最終的に400万円を分割で獲得できた事例

依頼者 妻 パート社員 40代後半
相手方 夫 自営業 40代後半
子ども 2人(成人)
手続き 協議離婚
 

経緯

 19年前に旦那が家を出て行って以来、19年間別居を続けていましたが、依頼者である妻から、離婚をしたいということで、当事務所に依頼がありました。
 

対応

 依頼者は早期の離婚を希望されていたので、弁護士が内容証明郵便を送りました。相手からもすぐに離婚届に判が押されて返送があり、スムーズに離婚を成立させることができました。
 
 また、依頼者は未払いの婚姻費用を請求したいというご希望をされました。婚姻費用の取り決めについては、書面に残すなどの明確な約束はありませんでしたが、算定表に基づく婚姻費用を請求しました。全額ではありませんでしたが、最終的に合計400万円の婚姻費用を分割で払う約束をすることができました。
 

結果

 離婚の成立と400万円の婚姻費用を分割でもらうことで解決をしました。
 

所感

 本件では過去の婚姻費用をどのように計算するかが問題となりました。今回の場合、過去の婚姻費用の支払いをノートに記録していたために、過去に遡って請求をすることができました。
 
 婚姻費用の時効については、離婚から10年とする説と財産分与と同様に2年とする説があります。今回の場合では、長い期間婚姻費用の請求をしていなかったことから、受け取れる金額が少なくなってしまう可能性もありましたが、弁護士が相手方本人と交渉をすることで、獲得できる最大限の費用で調整をすることができました。
 

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代表弁護士 竹田卓弘

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